前を向いていたい私たち
素直になろうよ すてきな絵を飾って
日々日々、あなたが隣にいてくれたら
どんなに幸せでしょう
昨日もふたりで笑ったし今日も笑うし
きっと明日も笑うでしょう
大きな秘密をかかえて
2人で迎える世界は
甘くすこしぼやけて
はじまりの気配とあたたかな体温
そのやさしい眼差しの中に
少しでも長く居させてください
大好きの代わりに
あなたに穏やかな夜が訪れるよう祈ります
暗闇でも怖くないよう迷わないよう
わたしは遠くの岬で光を照らす灯台になる
大好きの代わりに
あなたにやさしい朝が訪れるよう祈ります
わたしはひとり先に明日に足を伸ばし
あなたの夢に朝日を連れてくる
怖がりで臆病な私たち
あまりに世界が大きくて手に負えず
泣いてしまう日もあって
夜々夜々、あなたがそばにいたら
どんなに心強いだろう
変わらないあなたの想いを信じるし
変わるあなたのすべてを愛したいのです
あまり勇気はないほうだから
できれば2人で分け合おうよ
あんなに諦めていた未来が色づくのを見た
差し出したい自分と見せたくない過去
そのやさしい眼差しの中で
冷たい心の底に陽が差さしたの
大好きの代わりに
あなたの部屋中に花を飾ります
それは思い出であり写真であり
たくさんのキスであり
あたたかい料理であり
大好きの代わりに
ひとつでも多くの約束を交わします
次の週末には模様替えをしよう
小さなカメラを持って旅行にいこう
そしてなによりも
また明日笑っておはようと言おう
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言葉は、どんな言葉だって劇薬だ。わたしたちはそれを使って他者に自由に思いを伝えることができる一方で、時にわたしを縛り、その言葉以外のことを考えさせてくれない。
あなたに気持ちを伝える言葉なら、素直に「大好き」と「愛している」がよく似合う。そんなことはとっくにわかっている。しかし、その二つの言葉に甘えていたらいつか言葉は、その殻だけを残して消えてしまう。
「大好き」と「愛してる」に頼らずに気持ちを表現したい。それは、挨拶を交わすこと、触れること、抱きしめること、見つめること、記憶すること、日記やブログに記録すること、写真を撮ること、離れていても思い浮かべること、幸せであるよう願うこと、これから先の人生が豊かであるよう祈ること。生活のほとんど全てだ。