2018-01-01から1年間の記事一覧

カントリーマウムの中に髪の毛が入っていた

小さいころから、カントリーマウムが大好きだ。味が安定しているし、食感がいい。クッキーにありがちな奥歯の溝に挟まって舌でべろべろするというようなことが必要ない。わたしはあのソフトクッキーをちょっとずつ口に含みながら溶かして食べるのが好きだ。…

人生の楽しいことはもう全て終わってしまったような気がした。急な環境の変化を目前にして、過剰に不安になっているだけかもしれない。社会に対して過剰な恐怖心があるからだろうか。世界のことを全く疑っていなかった。自分がそうであったときは対して気に…

Pandora

ダンテによる傑作、『神曲』は、ひたすらむごい地獄編と煉獄編はとてもおもしろいが、ベアトリーチェとの再会を果たし無事昇天する天国編は死ぬほどつまらないと聞く。人は幸福な話を書くと、突然陳腐になるらしい。 本記事ではわたしが愛してやまない彼と過…

もろもろの選考に通っている。

将来が定まらないままもんもんと、ふわふわとあてどもなく問題意識がさまよい。即興的には何かにとりくむことができても、長い期間をかけて醸成するような哲学のようなものが揺らいでいる。夏も終わりだ。気圧のせい?院試のせい?環境のせいにしたくなるけ…

ゼミ合宿2018 in越後妻有

二日目、雑魚寝のせいでバキバキになった身体を強引に動かして起床し、一行は清津峡谷トンネルへと向かった。長い長いトンネルの途中途中で切り立った峡谷をのぞくことができるようになっている。最終地点には、水鏡があり、人の影も風景もそれに反射してと…

ゼミ合宿2018in 越後妻有

新潟にゼミ合宿にいってきた。なぜ、新潟という遠くて田舎な地域をわざわざ訪れたのかというと、そこで行われている芸術祭「大地の芸術祭」に参加するためである。 アートが町おこし的要素を期待され、日本でいうところのいわゆる地方という場所で行われるよ…

近況

バス停の屋根から落ちた雫が鎖骨を打つ、そんな冷たさにさえ気が滅入ってしまうのだった。今にも泣き出しそうなグラグラと不安定な空に、自分を重ねるほどセンチメンタルなわけでもない。どちらかというと、降っているともいないとも取れるような小雨のせい…

シンデレライデオロギー

シンデレラという物語はもともと凄惨な復讐劇であったことはもうとっくに有名になった話だ。それが、夢見る乙女の純愛恋物語への変貌を成功させたのは、ディズニーアニメの大きな功績なのかもしれない。ディズニーアニメが、もともとの童話のストーリーを改…

6月1日の夜、私はたくさんの嘘をついた

漫画「うた恋い」に出てくる話の中で、壬生忠岑と満子の話が一番好きだ。 身分の違いゆえ、素性を隠して逢瀬を果たし、きちんと形式に則ったやり方で、ほんの一晩だけの間、互いに想いを懸けるという、そういう話…だった気がする。 超がつくほど真面目で純粋…